大阪府建設業・工務店の社長さん必見!2025年【第18回】小規模事業者持続化補助金を活用して会社を強くする方法

小規模事業者の経営者のみなさん、こんにちは!

建設業・工務店を営む皆さんは、日々の現場作業や見積もり、人材育成など、お忙しい毎日を過ごしていらっしゃることと思います。そんな中で、会社の売上をさらに伸ばすための「販路開拓」や「業務効率化」にまで手が回らない…と悩んでいませんか?

そんな悩みを解決するために役立つのが、今回解説する**「小規模事業者持続化補助金」**です。

特に、建設業・工務店の小規模事業者の皆さんが使える場面はたくさんあります。しかし、公募要領は専門用語が多く、40ページにも及ぶ書類を読み解くのは一苦労ですよね。

そこでこの記事では、皆さんがこの補助金を活用できるように、公募要領のポイントをわかりやすく、噛み砕いて解説します。**「小規模事業者持続化補助金 建設業」や「補助金 公募要領 建設業」**といったキーワードで検索された方にも、きっとお役に立てるはずです。

補助金を活用して会社の未来を切り開いていきましょう。

(注意:この記事を読み申請される方はしっかりと18回公募要領もご確認ください。まとめ下にリンクがあります。)


目次

1. 小規模事業者持続化補助金とは? 🏠

会社の成長を応援してくれる、頼もしい補助金について。

2. 第18回公募要領のポイント 📝

今回の補助金申請で特に注目すべき変更点や受付期間について。

3. 建設業で使える具体的な取り組み例 👷‍♂️

ホームページ作成やチラシ作成など、建設業の皆さんが実際に使える活用方法について。

4. 補助金の対象経費 💰

どんな費用が補助金の対象になるのか、具体的な例と理由を徹底解説。

5. 申請の流れと必要書類 ✍️

補助金獲得までの12のステップを徹底解説。

6. 採択されるためのコツ 💯

せっかく申請するなら、必ず採択されたい!審査で評価されるポイントについて。

7. まとめと次のステップ 🚀

この記事のおさらいと、補助金申請に向けた最初の一歩について。


1. 小規模事業者持続化補助金とは? 🏠

この補助金は、皆さんのような**「小規模事業者」が、持続的に会社を成長させていくための「販路開拓」「業務効率化」**の取り組みを支援してくれる制度です。簡単に言うと、「新しいお客さんを増やすための活動」や「仕事をもっと効率よく進めるための工夫」にかかる費用の一部を国が補助してくれます。

補助金なので、返済する必要はありません。 ただし、補助の対象となる経費には細かいルールがあります。

<対象となる「小規模事業者」とは?>

建設業の場合、**「常時使用する従業員が20人以下」**であれば、この補助金の対象となります。個人事業主の方も対象です。


2. 第18回公募要領のポイント 📝

今回の**第18回小規模事業者持続化補助金(一般型)**には、いくつかの重要なポイントがあります。

<受付期間>

  • 申請受付開始:2025年10月3日(金)
  • 申請受付締切:2025年11月28日(金)17:00

締切日を過ぎると、どんな理由があっても申請を受け付けてもらえません。特に、申請の前提となる**「事業支援計画書(様式4)」の発行依頼締切日(11月18日)**は必ず守るようにしましょう。

<補助上限額と補助率>

  • 補助上限:通常枠で50万円
  • 補助率:2/3(例:75万円の経費を使うと、50万円が補助されます)

さらに、特定の条件を満たすと、補助上限額が大きくアップします。

  • インボイス特例: インボイス制度に登録した事業者には、50万円が上乗せされます。
  • 賃金引上げ特例: 従業員の賃金を一定額以上引き上げた事業者には、150万円が上乗せされます。

これらの特例を両方活用すれば、最大で200万円まで補助上限額を引き上げることが可能です。インボイス制度への対応や、従業員への待遇改善を検討されている方は、ぜひ活用を検討してみてください。

<申請方法の変更点>

今回の公募では、「電子申請システム」でのみ受付となります。郵送での申請は一切受け付けていないので注意が必要です。電子申請には**「GビズIDプライムアカウント」**が必要になります。取得には時間がかかるため、早めに申請しておきましょう。また、事業計画書を仕上げるには時間がかかると思われますので申請受付開始の1ヶ月前から進めるのが良いでしょう。

事業計画は、「経営計画」「補助事業計画」にわかれます。それぞれ、4つの項目に分かれます。

経営計画

1企業の概要(最大12000字)

2顧客ニーズと市場動向(最大8000字)

3自社や自社が提供する商品・サービスの強み・弱み(最大4000字)

4経営方針・目標と今後のプラン(最大8000字)

補助事業計画

1補助事業で行う事業名(最大30字)

2販路開拓などの取り組み内容(最大12000字)

3業務効率化(生産性向上)の取り組み内容(最大8000字)

4補助事業の効果(最大8000字)


3. 建設業で使える具体的な取り組み例 👷‍♂️

「補助金って、うちみたいな建設業でも本当に使えるの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。以下のような取り組みは、補助金の対象となり得ます。

  • ホームページの新規作成・改修 💻
    • 会社の信頼性を高め、集客につなげるためのホームページは、現代の販路開拓に欠かせません。施工事例の写真やお客様の声を掲載することで、**「小規模事業者持続化補助金 建設業」**で検索する潜在顧客にアピールできます。
  • チラシやパンフレットの作成 📰
    • 地域に密着した集客を行うために、チラシを近隣住宅に配布したり、工務店やリフォーム会社にパンフレットを置いてもらったりするのも有効です。
  • 展示会への出展 🎪
    • リフォームフェアや建材の展示会に出展し、新しい顧客層や取引先を開拓する費用も対象です。
  • 専門家への相談費用 👨‍💼
    • インボイス制度への対応や、業務効率化のための専門家(税理士や中小企業診断士など)に相談する費用も補助対象となります。
  • 業務効率化のための設備導入 🛠️
    • 例えば、精度の高い設計図面を作成するための3次元CADソフトの導入や、顧客管理を効率化するシステムの構築費用なども対象になります。
  • 店舗や事務所の改装費用 🏢
    • お客様がより相談しやすいように事務所を改装したり、バリアフリー化したりする工事費用も認められることがあります。ただし、住宅部分の改装は対象外です。

このように、単に「現場作業を効率化する」だけでなく、**「どうやって新しい仕事を取ってくるか」**という視点で計画を立てることが重要です。


4. 補助金の対象経費 💰

ここでは、皆さんが最も気になるであろう「どんな費用が補助金でまかなえるのか」について、**「なぜ対象になるのか、ならないのか」**という理由を交えながら、さらに詳しく解説します。

この補助金は「販路開拓や業務効率化」に使うことが目的です。そのため、それ以外の目的で使用される経費は基本的に対象外となります。

① 機械装置等費

  • 対象になる例: 建築現場での作業を効率化する特殊な機械、看板やチラシを自社で制作するための大型プリンターなど。
    • 理由: 販路開拓や生産性向上に直接つながり、その事業だけに使われると明確に特定できるためです。
  • 対象にならない例:
    • 汎用性の高いもの(パソコン、スマートフォン、タブレット、複合機など) 📱
      • 理由: 補助事業以外の目的でも幅広く使えてしまうため、補助金で特定の事業のために購入したと判断するのが難しいためです。
    • 通常の事業活動のためのもの(車両、古い機械の単なる交換など) 🚚
      • 理由: 新たな販路開拓や業務効率化につながる活動ではなく、普段から行っている事業のための経費とみなされるためです。

② 広報費

  • 対象になる例: 新しいサービス(例:耐震リフォーム)の強みをアピールするためのチラシ、看板、新聞広告など。
    • 理由: 新たな顧客獲得という「販路開拓」に直接つながる活動だからです。
  • 対象にならない例:
    • 会社案内パンフレット、名刺など 📇
      • 理由: 会社のPRや一般的な営業活動のための費用であり、特定の販路開拓の取り組みに直接結びつかないと判断されるためです。

③ ウェブサイト関連費(補助金申請額1/4まで)

  • 対象になる例: 施工事例を掲載したホームページ制作、インターネット広告費用など。
    • 理由: ネットを通じてより多くのお客様にリーチし、集客を増やすという「販路開拓」に直結するためです。
  • 対象にならない例:
    • コンサルティング費用、有料動画の制作費用など 📹
      • 理由: 補助事業の成果物として目に見える形になりにくかったり、特定の販路開拓とは関係のない目的(例:オンラインセミナーでの動画配信など)で使われる可能性があるためです。また、この経費は補助金申請額の1/4までという上限があるので注意が必要です。

④ 展示会等出展費

  • 対象になる例: リフォームフェアや建材の展示会への出展料、ブースの設営費用など。
    • 理由: 多くの見込み客や取引先と出会える場所への出展は、まさしく「販路開拓」そのものだからです。

⑤ 旅費

  • 対象になる例: 補助金で出展する展示会会場までの交通費、宿泊費など。
    • 理由: 計画した販路開拓の活動に必要不可欠な経費と明確に判断できるためです。
  • 対象にならない例:
    • 通常の営業活動のための移動費、視察目的の旅費、ガソリン代など 🚗
    • 理由: 特定の補助事業の取り組みではなく、日常的な事業活動のための経費とみなされるためです。

⑥ 新商品開発費

  • 対象になる例: 独自工法の商品化に向けた試作品の材料費、新しい建材のパッケージデザイン費用など。
    • 理由: 「新商品」という明確な成果物を生み出すための費用は、販路開拓の第一歩として重要だからです。

⑦ 借料

  • 対象になる例: 補助事業で使う特殊な機械のレンタル料、PRイベント会場の賃料など。
    • 理由: 補助事業期間中のみ使用し、その目的のために借りることが明確であるためです。
  • 対象にならない例:
    • 事務所の家賃、現場で使う通常の機材のレンタル料など 🏡
    • 理由: 日常的な事業活動で発生する費用は対象外です。

⑧ 委託・外注費

  • 対象になる例: お客様の動線を改善するための事務所改装工事、ホームページ制作を外部のデザイン会社に依頼する費用など。
    • 理由: 自社では実行が難しい専門的な業務を外部の力を借りて行うことで、販路開拓や業務効率化の成果を出すためです。
  • 対象にならない例:
    • 既存の事業部門の廃止に伴う解体工事、住宅部分の改装工事など 🚧
    • 理由: 新しい事業や販路開拓につながらない費用、あるいは事業以外の目的での費用は対象外となります。

注意:これらの経費は、**「交付決定日以降に発生し、補助事業期間中に支払いが完了したもの」**である必要があります。


5. 申請の流れと必要書類 ✍️

補助金をもらうまでの道のりは、全部で12のステップがあります。一見多く感じますが、ひとつずつ確実に進めていけば大丈夫です。

【事業者様がやるべきこと】(太字)

  1. GビズIDプライムのアカウントを取得 🔑
    • 補助金申請の入り口です。まず、このアカウントがないと始まりません。取得に時間がかかるため、申請を決めたらすぐに手続きを始めましょう。
  2. 事業計画(様式2)を策定 📄
    • どんな事業で補助金を使うのか、目標は何か、具体的に計画を立てるステップです。この内容が採択を左右します。事業計画書の作成には時間がかかるので計画性を持った準備をいたしましょう。
  3. 商工会・商工会議所へ事業支援計画書(様式4)の発行依頼 🏢
    • 作成した事業計画書を持って、最寄りの商工会・商工会議所へ相談に行きます。担当者の方に内容を確認してもらい、問題なければ「事業支援計画書」を発行してもらえます。発行には締切日(11月18日)があるので要注意です。修正指示がされることが予測されますので受付開始日10月3日に合わせて提出できるように事業計画書の作成をいたしましょう。
  4. 申請書類の提出 💻
    • 電子申請システムを利用して、事業計画書や決算書など、必要な書類をすべて提出します。
  5. 採択 ✅
    • 提出した書類が審査され、無事に合格すると「採択通知書」が届きます。ここまできたら、補助金獲得はもうすぐです。
  6. 見積書等の提出 📝
    • 採択後、事業で使う経費の見積書を提出します。補助金が支払われる金額がここで確定します。
  7. 交付決定 ✨
    • 補助金事務局が提出された書類を審査し、「交付決定通知書」が送付されます。この通知書に記載された日付から、いよいよ補助事業を開始できます。
  8. 実績報告書の提出 📊
    • 補助事業が完了したら、実際に何にいくら使ったかを証明する書類をまとめて提出します。レシートや領収書、写真など、証拠資料をしっかり保管しておきましょう。
  9. 補助金の確定
  10. 補助金の請求 💲
    • 補助金の額が確定したら、最後に事務局に補助金の支払いを請求します。
  11. 補助金の交付 🏧
    • 請求に基づき、指定の口座に補助金が振り込まれます。
  12. 事業効果報告書の提出 📈
    • 補助事業終了から1年後に、事業の成果を報告します。この報告書の提出は義務付けられています。

【事務局がやるべきこと】

  • 5 採択
  • 7 交付決定
  • 9 補助金額の確定
  • 11 補助金の交付

これらのステップのうち、事業者が関わる部分は限られています。しかし、それぞれのステップで求められる書類や手続きを正しく行うことが、補助金獲得への鍵となります。


6. 採択されるためのコツ 💯

せっかく時間をかけて申請するなら、必ず採択されたいですよね。審査で評価されるポイントをいくつかお伝えします。

  • 事業計画の明確性 🎯
    • **「何のために補助金を使うのか」「補助金で何をするのか」「それによってどんな効果が期待できるのか」**を具体的に、説得力を持って記載しましょう。
    • 「ホームページを作ります」だけでなく、「〇〇地域のお客様を増やすため、当社の強みである耐震工事の施工事例を写真付きで載せたホームページを作成し、問い合わせを〇件増やす」といったように、目的と効果を数値で示すと、より説得力が増します。
  • 事業の実現可能性 💪
    • 計画した事業が、本当に実現できるのかどうかも見られます。資金計画やスケジュールに無理がないか、具体的な根拠を添えて記載しましょう。
  • 小規模事業者らしさ 🌱
    • この補助金は「小規模事業者」を支援するものです。大企業にはできない、地域に密着した強みや、小規模ならではのきめ細やかなサービスをアピールしましょう。

また、申請書類に不備があると、それだけで不採択になってしまうケースが多々あります。記載漏れや添付書類の不足がないか、提出前には念入りに確認してください。


7. まとめと次のステップ 🚀

**「小規模事業者持続化補助金」**は、建設業の小規模事業者の皆さんが、新しい販路を開拓し、業務を効率化するための非常に強力な味方です。

今回の第18回公募は、申請締切が11月28日(金)、そしてその前に**「事業支援計画書(様式4)」の発行依頼締切日(11月18日)**が設定されています。申請にはGビズIDの取得も必須です。

「補助金を使って、ホームページを作りたい」「新しい機械を導入して、業務効率を上げたい」など、少しでも会社の未来を考え始めたら、まずは最初の一歩を踏み出してみませんか?

GビズIDの取得事業計画書は今すぐにとりかかりましょう。

※上記のスケジュールは、公募要領に記載されている予定であり、変更される場合がありますので、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>

第18回小規模事業者持続化補助金(一般型)公募要領r6_koubover3_ip18.pdf